ALA-SCOPE

ALA-SCOPEは、現代の表現や各地のアートシーンに迫るイベントシリーズです。

(主催:あいちトリエンナーレ実行委員会)


ALA-SCOPE 05「西アフリカのイスラームにおける音楽の禁止と生成ーセネガルのメロディー」

ALA-SCOPE 05「西アフリカのイスラームにおける音楽の禁止と生成ーセネガルのメロディー」

 

日 時 2016年11月23日(水・祝)16:00~18:00
会 場 アートラボあいち大津橋2階
入場料 無料
ゲスト 桂 悠介(映像作家/イスラーム文化研究)


あいちトリエンナーレ実行委員会では、現代美術への理解を深めることを目的に、多様な表現形式や各地のアートシーンなど、さまざまなものに目を向け、考えていくイベントシリーズ「ALA-SCOPE」を開催しています。

今回は、西アフリカのセネガルを題材にしたドキュメンタリー作品『Coffee,God and Music』の上映と、
監督の桂悠介氏によるトークを開催します。

西アフリカのセネガルは、ユッスー・ンドゥールなど世界的なミュージシャンを輩出しています。その一方で、イスラーム信仰のためにつくられた街「トゥーバ」のように、宗教的に音楽が禁止されている都市も存在します。トゥーバでも、日々、たくさんの歌が歌われているのですが、彼らにとってそれは、一般的に言う「音楽」とは異なるようです。

映画とトークを通して、トゥーバやダカールといったセネガルの都市の日常に触れることで、メディアを通した一般的な報道によって伝えられる「イスラーム」や「アフリカ」とは異なる姿を、発見できるかもしれません。
ぜひご来場ください。


上映作品
『Coffee,God and Music』(2016年/セネガル/30分)
1887年、イスラーム信仰のためにつくられた西アフリカ・セネガルの街トゥーバ。70万人が暮らすと言われる現在も、イスラームの規範が生活の基盤となっている。トゥーバではアルコールはもちろん、サッカー、タバコ、女性のズボン、ゲーム、政治集会、そして音楽が禁じられている。その一方で、トゥーバの創始者セリン・トゥーバが遺した神と預言者を讃える詩「カスィーダ」は街の至る所で、祭典で、歌われる。
セネガルの首都ダカールでは、「カスィーダ」にパーカッションを加え、アルコールもタバコもないままに若者たちが夜通し踊り、合唱が続く。彼らにとっての「アルコール」であるコーヒー「カフェ・トゥーバ」を飲みながら。

 

 

桂 悠介(Ousmane Katsura)

大阪生まれ。「音楽とは何か」を考える中で、即興演奏に興味を持つ。大阪や福岡にて農業に従事する傍ら、音楽イベントを多数企画。2008年西アフリカのセネガルへ渡航。日常に溢れるリズムや、宗教による音楽の禁止、祈りとしての歌など、多様な音楽のあり方に触れる。
2011年青年海外協力隊としてセネガルの隣国マリに赴任。紛争のため日本に帰国したあと、再度西アフリカへ渡航。アラビア語で「ジン」と呼ばれる妖霊を呼ぶための音楽と踊りをインタビューと共に撮影し、『Music for Djinn』(2013)として作品化。
2015年、トゥーバや首都ダカールで、神と預言者の為の歌や彼らにとって特別なコーヒー「カフェ・トゥーバ」のあり方を撮影。現在は大阪大学大学院にて、「共生学」を専攻。共生の哲学者、花崎皋平を心の師とし、言語に依存しない「共生」のあり方を模索している。


ALA-SCOPE 04「現代美術を運ぶプロジェクト”Artist Rooms”」

ALA-SCOPE 04「現代美術を運ぶプロジェクト”Artist Rooms”」

 

日 時 2016年11月20日(日)16:00〜18:00
会 場 アートラボあいち大津橋
入場料 無料
ゲスト 西田雅希(フリーランスキュレーター)


あいちトリエンナーレ実行委員会では、現代美術への理解を深めることを目的に、多様な表現形式や各地のアートシーンなど、さまざまなものに目を向け、考えていくイベントシリーズ「ALA-SCOPE」を開催しています。

今回は、長らくロンドンを拠点に、様々なアートの現場に携わってきた西田雅希氏にお越しいただき、西田氏が関わったプロジェクト「Artist Rooms」を中心にお話しいただきます。Artist Roomsは、テートとスコットランド国立美術館という、英国の国立美術館2館が共同運営している移動型の展覧会プロジェクトです。優れた現代美術作品を鑑賞する機会を、英国全土の子どもたちに広く提供することを目的に行われているこのプロジェクトは、2009年から2015年までの間に143の展覧会を実現させています。 
美術展の新しい形について考える機会になるでしょう。ぜひおこしください。


西田雅希(フリーランスキュレーター)
福岡生まれ。2007年に渡英し、美術大学、美術館、コマーシャルギャラリー、コレクター事務所と、パブリックからプライベートまでさまざまな角度でのアートの現場でアーティストマネジメントとキュレーションに携わる。2016年4月より拠点を日本に移し、あいちトリエンナーレ2016アシスタントキュレーターとして着任。トリエンナーレでは海外からの作家を数多く担当した。このほか、フリーランスとしてキュレーション、執筆や翻訳などを手がけている。


ALA-SCOPE 03 「現代の音楽をめぐって」

ALA-SCOPE 03「現代の音楽をめぐって」

 

今回は、現代の音楽をテーマに、前編・後編に分けて開催します。

現代の音楽シーンは、常に泡のように新しい音楽が生まれては消えているような状況です。その中で、クラシック音楽を源流とする前衛的な音楽や、実験的な音楽は、常にアンダーグラウンドな音楽シーンやサウンドアートをはじめ、様々な芸術に影響を与え続けています。
今回は、その音楽の歴史を今一度紐解き、流れを振り返りながら、これまでに出現した様々な音楽や、サウンドパフォーマンスについて理解を深めます。現代の音楽に対する視座を養うと同時に、これからの音楽やサウンドパフォーマンスについて考える絶好の機会となるでしょう。ぜひご参加ください。

 

日 時 前編:2016年11月11日(金)19:00〜21:00

    後編:2016年11月18日(金)19:00~21:00


会 場 アートラボあいち大津橋
入場料 無料 
ゲスト 牛島安希子(作曲家、愛知県立芸術大学非常勤講師)

 

牛島安希子
1980年生まれ。愛知在住。作曲家。ハーグ王立音楽院作曲専攻修士課程修了。室内楽作品や、コンピューターの音と楽器のためのエレクトロアコースティック作品を主に制作。第六回JFC(日本作曲家協議会)作曲賞入選 (2011)、国際コンピュータ音楽会議(ICMC) 2013、2014、入選。MUSICA NOVA 2014、入選。作品はノヴェンバーミュージックフェスティバル(オランダ)、アルスムジカ音楽祭(ベルギー)などの現代音楽祭や、マサチューセッツ現代美術館(アメリカ)でのコンサートなど、世界各地で作品が演奏されている。リコーダーとエレクトロニクスのための”Instan’stillation”が収録されたCDがKarnatic Lab Recordsより発売。近年は映像や身体表現を取り入れたパフォーマンス作品の制作(2015年度中川運河助成ARToC10助成採択事業)などにも携わり、活動の場を広げている。2014年より愛知県立芸術大学にて現代音楽舞台研究会を発足。現在、第19回まで開催している。


ALA-SCOPE 02 「映像レーベル ソルコードの作家たち」

02-4 前田真二郎
日時 2016年9月16日(金)19:30〜上映スタート(19:00開場)
トークゲスト 松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学准教授)

 

前田真二郎 MAEDA Shinjiro

1969年大阪生まれ。映像メディアを「未知を発見する道具」と捉え、コンピュータを用いた自動編集による作品や、撮影行為をコンセプトに据えた映画を制作。映画、メディアアート、ドキュメンタリーなどの分野を横断して、イメージフォーラム・フェスティバル、山形国際ドキュメンタリー映画祭、恵比寿映像祭などで発表。舞台や美術など他領域アーティストとのコラボレーション、展覧会の企画も積極的にすすめている。 情報科学芸術大学院大学(IAMAS) 教授。

 

上映作品

《 on 02 》
5′00″ SD/2003

72分の長編映画『オン』(2000)を、フレーム単位で暗いフレームから明るいフレームに並び替え、それを5分に圧縮している。コンピュータによる自動編集の可能性を探った作品。DVD「オン」に併録。 (2005/ SOL CHORD)

 

《 中也を想い、サンボする 》
10′00″ SD/2006

詩人・中原中也が遺した言葉から映像作品を制作するオムニバス企画『IMAGINARY CHUYA』の一編。中也の3篇の詩と恋人ヤスコをモチーフにしている。DVD「IMAGINARY CHUYA/映像としての中也のことば」に収録。(2006/ 山口情報芸術センター)


《 Wedding 結縁 》 
15′00″ SD/2007

佐野画廊企画のオムニバス映画「パヘンロ・7人の作家による映像」の一編。仏教の聖地とされるチンプー渓谷で過ごした1日を中心に、チベットで過した時間を映像化。音楽は福島諭とのユニットshimaeが担当している。山形国際ドキュメンタリー映画祭2007にて発表。


《BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW #02 Tokyo Tower 》
5′00″ HD/2009
《BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW #03 The Diet Building 》
5′00″ HD/2009

「1日目、明くる日に訪れる目的地についての語りを録音する。2日目、目的地にて撮影を行う。3日目、昨日訪れた場所や出来事についての報告を録音する。」自らが設定したルールに従って制作する即興映画。グループ展『都市的知覚』にて発表。(2009/トーキョーワンダーサイト)


《星座 constellation 》 
20′00″ HD/2009

佐野画廊が企画し、映像作家・松本俊夫が監修したオムニバス映画『見るということ』の一編。「風景へのまなざし」「夢を見ること」「描くこと」の3つを主題が設定され、撮影した映像を作者が「見る」ことで、次に撮影すべきものを決めていくといった方法で制作。山形国際ドキュメンタリー映画祭2009にて発表。



02-3 大木裕之 OKI Hiroyuki

日時 2016年8月26日(金)19:30〜上映スタート(19:00開場)
トークゲスト 松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学准教授)


大木裕之 Oki Hiroyuki

1964年東京生まれ。高知県在住。東京大学工学部建築学科在学中より映画制作を始める。『遊泳禁止』(1989)が、IFF1990の審査員特別賞を受賞。その後、パリ・ポンピドゥー・センターなどで発表された『ターチ・トリップ』(1993)が注目を集め、高知県立美術館製作『HEVEN - 6 - BOX』(1995年)では 第45回ベルリン国際映画祭にてネットパック賞を受賞。90年代後半は、サンダンス映画祭、ロッテルダム国際映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭、バンクーバー国際映画祭等、国内外の映画祭にて招待上映され、高い評価を得た。作品の形態は、ライブ上映、インスタレーション、パフォーマンス、ドローイングやペインティングなどにも拡がりをみせ、「時代の体温」展(世田谷美術館/1999)、「How Latitudes Become Forms: Art In a Global Age」(ウオーカーアートセンター・アメリカ/2003)、「六本木クロッシング」(森美術館/2004)、「マイクロポップの時代:夏への扉」(水戸芸術館/2007)、シャルジャ・ビエンナーレ2007などの展覧会に参加し、現代美術の領域で独自のスタイルを確立していく。ネパール、インド、中国、アメリカ、イスラエル、ロシア、コンゴなど、海外での制作経験も豊富であり、現在も国内外を移動しながら活動を続けている。

 

上演作品

《松前君の兄弟の神殿の形1'》(2006/62分)

鬼才・大木裕之による、21世紀のインプロヴィゼーション・シネマ「神殿の形」をめぐるハード・シンキングの記録。それは、北海道・松前町を中心に展開する。立ち上がる映像は、語り、書き、歌い、 移動しながら思考する作者の生なましい身体の運動そのものであり、見るものの意識と重なり合うことで、逆説的にフィクショナルな時空を形成していく。

 


02-2 池田泰教 IKEDA Yasunori
日時 2016年7月22日(金)19:30〜上映スタート(19:00開場)
トークゲスト 松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学准教授)

 

池田泰教
1976年福島生まれ。映像作家。語りを元に人物のポートレイトを映像で描く《土の人 3Portraits 》(2009)、49日間のドキュメンタリー作品《7×7》(2004)、エリアを指定し即興的に演出した《MOSAIC》(2001)など、独自のナラティブな表現で映画制作を行い国内外の映画祭等で発表を続けている。 

 

上映作品
 《3 PORTRAITS and JUNE NIGHT》44′00″ HD/2013
監督:池田泰教
録音・サウンドデザイン:ウエヤマトモコ
撮影助手:本間無量、中山雄星
音楽:福島諭
出演:成井恒雄、若杉集、吉沢仁、成井ふみ、高田英明、福島諭
制作:BLUELICHENES

<作品解説>
栃木県益子町の震災前後を2つの手法で描いたドキュメンタリー映画。前半の"3PORTRAITS”は東日本大震災前のインタビューを元にした3つのビデオポートレートとして制作された。後半の"JUNE NIGHT"は被災時の実際のエピソードを聞き取り、監督が脚色を加え、本人による再現と製作中の出来事を交え制作されている。

<あらすじ>
陶芸の町・益子町には土にまつわる様々な職業があり、独特の自然観や死生観があった。北関東にある町はその後の東日本大震災の被害を受け、幾人かが亡くなり、多くの陶器が破壊される。登り窯が崩れ、土壌が汚染される中、若い陶芸家が現状に向き合い、亡くなった人物の仕事を引き継いでいく過程をフィクションと再現を交え描いていく


02-1 齋藤 正和 SAITO Masakazu

日時 2016年6月18日(土)19:30〜上映スタート(19:00開場)

トークゲスト 松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学准教授)

 

斎藤 正和

1976年生まれ。主な作品に、コンピュータ自動編集による『Sunsession』シリーズや、岩下徹(ダンサー/舞踏家)とのコラボレーション『動の影』がある。シングル・チヤンネルの作品だけでなく、国内外でビデオ・インスタレーションを発表。2010年から、家族をモチーフにした『休日映画』シリーズのネット公開を開始。この『休日映画』は、2015年にSOL CHORDよりDVDリリースされた。

 

上映作品 

《A Piece of Sunsession #02》

14’00"   SD/2001  

 コンピュータ自動編集による映像作品『Sunsession』シリーズの一つ。沖縄旅行で撮影した映像を機械的に編集することで意図しないカットとカットが出会う。映像における”無意識”の考察を試みている。※今回の上映のための再編集版。

 

《動の影 岩下徹というからだ》

10’20" HD/2008

動きをある時間における物体の移動と捉え、動きの軌跡を視覚化する事で運動を新たな側面から見つめるシリーズ。舞踏カンパニー山海塾の舞踏手として活動する岩下徹が、自身の動きの軌跡がリアルタイムに映し出された映像を見ながら即興で踊る。

 

《たまたび - 春水荘 2012 -》  

13’20”  HD/2012 

愛知県蒲郡市の形原温泉街にある旅館 ”春水荘”をアーカイヴすることを目的に制作。映像と実空間を連動させたビデオ・インスタレーション作品として”春水荘”で発表された作品。

 

《常滑アーカイブ #01 ~下村 進~ 》

16’00” HD/2013

 元競艇選手の下村進を取材した片山一葉作品『伝言の家』のテキストをもとに、写真、映像、アニメーションなどの手法を用いて制作。常滑フィールドトリップ2013 にて発表。


ALA-SCOPE 02「映像レーベル・ソルコードの作家たち」
今回は、撮影行為とアートを結ぶ映像レーベル『SOL CHORD』と協力しての上映イベントを、4回に渡り開催いたします。
映像レーベル「SOL CHORD」は、作家のパーソナルアイを通じた映像表現に焦点をあて、作品をリリースしています。ALA SCOPEでは、各回1名の映像作家を取り上げ、作品上映とトークを行います。映像を基点に、現在、そしてこれからの表現を考える機会になるでしょう。ぜひご参加ください。
 
日程・紹介作家
2016年6月18日(土)「齋藤 正和」
2016年7月22日(金)「池田 泰教」
2016年8月26日(金)「大木 裕之」
2016年9月16日(金)「前田 真二郎」
 
時間 19:30〜上映開始(19:00開場/21:10終了予定)
会場 アートラボあいち大津橋2階
トークゲスト 松井茂(詩人、情報科学芸術大学院大学准教授)
 
主催 あいちトリエンナーレ実行委員会 
共催 SOL CHORD


ALA-SCOPE 01 「The Reading Roomとバンコクのアートシーン」

ALA-SCOPE 01「The Reading Roomとバンコクのアートシーン」

 

あいちトリエンナーレ2016では、現代の表現や各地のアートシーンに迫るイベントシリーズ「ALA-SCOPE」をスタートします。
今回は、タイ、バンコクのオルタナティブスペース&アートライブラリー「リーディングルーム」を運営するディレクターであるナラワン・キョウ・パソンバットさんを迎えてのトークイベントを開催します。
リーディングルーム(The Reading Room)は、現代アート専門の図書館、そしてアーカイブセンターとして独自の活動を展開するユニークな非営利団体です。タイ現代アートのアーカイブの構築と、海外のアート関連書籍の収集管理を主なミッションとしており、アートだけでなく文学や映画など文化全般と社会政治の関係に主題を置いたトークや映像作品上映会、ワークショップなどを精力的に展開しています。
彼女のこれまでの活動とともに、タイ、バンコクのアートシーンや社会状況が見えてくるはずです。ぜひご来場ください。
 
日 時 2016年4月23日(土)17:30〜19:30
会 場 アートラボあいち大津橋2階
ゲスト ナラワン・キョウ・パソンバット(The reading Room ディレクター)
聞き手 服部浩之(あいちトリエンナーレ2016キュレーター)
通 訳 西田雅希(あいちトリエンナーレ2016アシスタントキュレーター)